ヴィーガンのシンガーソングライターQueen V

 イギリスのヨークシャー生まれのシンガーソングライター、Queen V。8歳のときからベジタリアンの彼女は、2016年にヴィーガニズムと出会い、2017年より歌と作詞・作曲スキルを活かし、動物と地球環境のための強力なメッセージを込めた歌をユーチューブチャンネルに配信してきた。

 そんなQueen Vの人気曲である『地獄はどんなところか』が日本語字幕付きで発表されたことを機にインタビューさせていただきました。ぜひご視聴ください。

『地獄はどんなところか』日本語字幕付き(閲覧注意)

 ベジタイム:音楽を始めたのはいつですか?

 Queen V:12歳のときに初めての曲を作りました。ありがたいことに、親は子供の頃から音楽を勉強させてくれました。バイオリンを始めたのは7歳の時でした!ピアノはもう少しあとでした。ピアノが弾ける姉妹のこと、当時羨ましかったですね。

 VT: ヴィーガンになったきっかけは何ですか?

 QV: 動物を傷つけたくない気持ちと、彼らを食べない生活の可能性がとても若いうちにリンクして、8歳のときからずっとベジタリアンでした。ベジタリアンで十分だと思っていましたが、2016年の1月にロンドンに引っ越した時に、『カウスピラシー』や『フォークス・オーバー・ナイブス』などの映画を紹介いただき、考え方が大きく変わりました。目から鱗が落ちた気持ちで、見て間も無くヴィーガンを始めました。

 VT: アーティスト活動とヴィーガンの活動を繋げようと思ったきっかけは?

 QV: 昔からずっと音楽を作ってきましたが、歌詞は恋愛ソングばかりで、納得いかないことが多かったですね。達成感が得られるような曲はなかなか作れていませんでした。ヴィーガンな生活を始めてから、自然と動物のために曲を書き始めました。人に共有する意義のある歌詞があるんだ、とそのとき初めて実感しました。私のプライベートを人に聞かせるのではなく、動物のために、地球環境のために私の曲を聞いてもらいたいと思っています。

 VT: イギリスのヴィーガニズムはどんな感じですか?

 QV: とても強い、常に成長し続けるムーブメントです。人々は目が覚めてきていることを実感しています。ロンドンで生活できているのはとてもラッキーで、どんなスーパーにも、どんなレストランのメニューにもヴィーガン対応の選択肢が豊富です。ベジ専用のレストランもたくさん!地方行けばもう少し難しいとは思いますが、Tescoなどの大きなチェーンはヴィーガンの製品をどんどん増やしています。早かろうか遅かろうか、世界各地で起きてる現象だと思います。

 VT: 地獄はどんなところ』にはどんな背景がありますか?

 QV: 「Earthling Ed」という、イギリスの超優秀なアニマルライツ活動家がいて、彼はその頃『Land of Hope and Glory』というドキュメンタリーを公開していました。『アースリングス』と似たような内容の映画で、工場畜産の恐ろしい実態を記録しているものです。ただし、『アースリングス』と違ってその映画で調査されているのはアメリカの農場ではなく、福祉の水準が高いと言われてきた、母国のイギリスです。この映画をみて、私は悲嘆に暮れました。

 その映画を見てから、動物のために曲を作りたいと強く感じました。人間以外の動物は惨めな一生を送らされ、殺害され続けています。『地獄はどんなところか』のPVは『Land of Hope and Glory』の映像を使っていて、自分でもなかなか見たくないのですが、知らせる必要があると思います。悲惨で、変えていくべき実態だと思います。

https://youtu.be/UozxB8tacN8
『たった一度の一生』(日本語字幕有)

 VT: Queen Vのシングル曲『Only One Life』(和:『たった一度の一生』) のPVが作り込まれておりびっくりしました!これはどんな曲ですか?

 QV: 今までは『Only One Life』と『What’s It Gonna Take』の2枚のシングルを出しています。『Only One Life』では、「神」を言い訳になんでも正当化したがる、私たちの傾向について話しています。悪く思ってることをし続けてもお祈りさえすれば大丈夫、という考え方ですね。

 生命はもしかして一度きりのものかもしれません。実際にどうか、誰にも分かりませんよ!だけど、我々は人生というものを「たった一度」のものだと認識しています。その生命を奪ってからお祈りするよりも、一度きりの生命を尊重する方が重要だと思います。一度きりのものじゃなかったとしても同じことが言えますけどね。豚は人間じゃないからといって、幸せな生活を送る権利がない、ということにはならないと思います。

 『What’s It Gonna Take』では動物の権利を直接的に扱わないで、私たちの日々の選択肢が地球環境にもたらす影響について歌っています。ヴィーガンの実践は地球温暖化、海のデッドゾーン、森林伐採、資源の枯渇、種の絶滅、日照り、等々への問題に対して、非常に効果的な対策です。

 VT: Queen Vの曲を紹介できて嬉しいです!読者の皆さんに一言お願いします!

 QV: 皆さんに『地獄はどんなところか』、そして『たった一度の一生』の和訳を届けることをとても嬉しく思っています。曲や歌詞をお気に入っていただければ、メッセージがより多くの人々に行き渡るように、友達とシェアしたり、活動などに使ったりしてください!これからもよろしくお願いします!

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